うつ病の症状と発症の契機
普段だったら悲しむ場面ではないのに、突然涙がでてきてしまったり・・・・、
我慢したらよさそうだとわかっているのにキレてしまったり・・・・
集中しなくてなならない場面でぼうっとしてしまったり・・・・
自分の気持ちや行動を自分自身ででコントロールできない恐怖感に囚われてしまう・・・・
とても辛い状態なのだけれど、何が起こったのか自分ではわからない・・・
自分の状態を周囲に伝えられない・・・
家族も職場もわかってくれない・・・
自分が壊れたような気がする。
うつはその病名こそよく知られた疾患となりましたが、その辛さは案外と知られていないと思います。
「うつ」は心身の辛さはもちろんのこと職場や家族関係などの社会生活にも悪影響を及ぼしてしまいます。
でもご安心ください。
正しく治療すれば「うつ」の症状は改善に向かい、また元気になることができます。
「死にたい気持ち」が出てきたりして、非常に心配だと思います。
しかし、正しく対処すれば、「うつ」は回復に向かい「死にたい気持ち」は消えていきます。
うつは治る病気なのです。
うつ病の症状について
自分でもわけのわからない不調や疲労感がある方は次の点をチェックしてみましょう。
身体の症状やうつによる生活の変化としては次のような症状があります。
●夜眠れない・寝てもすぐに目がさめてしまう。
●朝いつもより早く目が醒める。朝起きてから気分が悪い。
●食事をおいしく食べれない。大きく体重が減る。
(あるいは食べ過ぎてしまう)
●考えがまとまらない・集中できない
●今までできていた簡単な仕事ができない。
●仕事中にミスが続く。事故が続く。
●肩こり・腰痛・腹痛・めまい・吐き気・しびれなどの身体の不調がある。
●性生活が極端に減る。興味を失う。
●いくら休んでも疲れがとれない
(一晩寝ても疲れが残ってしまう。土日連休しても疲れがとれない等)
●お酒やたばこが増える。
●リストカットなど自傷行為を繰り返す。
気持ちの症状としては次のような症状があります
●やる気がでない・楽しめない
●いつも頭から離れない悩みがある
●些細なことでイライラする。怒りを爆発させる。
●人から責められている気がする 。人が怖い。人と話すのがおっくうになる。
●将来や家族・会社のことなど、不安が消えない
●家族や職場の同僚に迷惑をかけているような気がして自分を責めてしまう。
●自分がとても弱く、非力に感じてしまう。
●死にたい・消えてしまいたいと思う。
「死にたい」という気持ちはうつという病気の症状です。
うつの症状が改善すれば「死にたい」という気持ちも消えていきます.
社会生活を送るうえでの問題行動が目立ってくる場合もあります。
●アルコールを手放せなくなり過度の飲酒をする。
●ギャンブルにのめり込む。
●SNSやゲームにのめりこむ。
●風俗遊びにのめりこんだり、不倫したりする。
●家族や会社の同僚に対する暴力、及び暴力的言動
●サラ金などで多額の借金を背負う。
いかがでしたか?複数の項目が当てはまってしまう方もいたと思います。
でも心配はありません。うつ病は正しく治療すれば必ずよくなります。
うつ病の発症の契機
うつ病の原因については実はよくわかっていません。
しかし、「うつ病」が発症する契機についてはいくつか知られています
現在、最も多いケースは極度の心身の疲労を契機に発症していくケースです。
*その他の発症ルートとしてがんや脳溢血など身体性の病気を契機に発症することもありますし、更年期のホルモンの変化から発症することもあります。
疲労から発症する「うつ」について解説します。
日々の仕事や人間関係のストレスが溜まってくると疲労が蓄積されてきます。
疲労が累積してしまうと、体の中のエネルギーが枯渇してしまいます。。
そのとき、食事をしたり眠ったりするエネルギーも足りなくなってしまいます。
(食べたり眠ったりするのもエネルギーが必要です。)
感情をコントロールするエネルギーも足りない状態です。
(急に悲しくなったり、イライラが止まらなかったり、「死んでしまいたくなる)
疲労が蓄積してしまっているから、集中力が続かなかったり、思考がまとまらなかったり、いくら休んでも疲れがとれなかったりするのです。
ぐっすりと眠ったり、食べたり、感情をまた上手にコントロールできるようにするには十分に休養をとり、エネルギーを回復させる必要があります。
したがって、医師による服薬と同時に十分な休養をとり疲労回復をはかることが必要になります。
*更年期障害などその他の要因が発症の契機となる場合にも休養は重要です。うつ状態のまま社会生活を送ることで心身ともに無理がたたり「うつ」の方には累積した疲労が認められることが普通です。うつとなる契機がそれぞれ違っていても、休養をとり心身のコントロールを回復させることは非常に大切です。
あなたの生活がどれくらいストレスフルかどうか、しらべてみましょう。
ライフイベントのストレスチェック表を使ってみてください。
うつ病を治すための対処の方法についてはほぼ確立されています。
@医療機関を受診し、服薬すること
A十分なと休養をとること
この二つです。
うつから回復するためにはまず、医療機関を受診しなければなりません.
そして十分な休養をとらなければなりません。
それでは、うつ病からの回復はどのようなプロセスをたどっていけばいいのでしょうか?
うつ病回復のプロセスをご覧ください。
こころの相談室 りんどう 担当カウンセラー 馬場健一
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うつ病からの回復のプロセスについて知りたい方は
うつ病回復へのプロセスをどうぞ
・うつのリハビリ中だが症状に波がある。
・突然「死にたい気持ち」が出てくる
・大切な人に突然死にたいと言われた
死にたいと言われたときをどうぞ
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「ひょっとして『うつ』かな。心配だな」と思われたかた。